法真寺は天正元年(一五七三年)東叡山慈眼大師(天海僧正)の肉弟 證導院日寿上人の開山と伝えられています。慶安二年(一六四九年)に第三代将軍 徳川家光より十三石二斗の領知朱印状を賜りました。明治年間、二度に亙る火災により悉く記録消失し、残念ながら開山前の事は不祥となっています。
伝教大師一刀三礼の御自作の尊像と伝えられている薬師如来像が現存することなどから、今は日蓮宗のお寺ですが、歴史を遡ると以前は天台宗とご縁が深かった可能性もあります。
法真寺の弁天様は三蛇弁財天(さんじゃべんざいてん)と呼ばれており、知恵・芸事・金運の3つの御利益があると言われています。お堂の裏には大きな御神木が立っています。木の幹は三蛇弁財天の名前の通り3つ又に分かれており、樹皮は蛇の鱗のような形をしています。境内には都内では珍しく蛇も生息しており、運が良いとその蛇を見ることが出来るかもしれません。
奉安されている三十番神は江戸末期の作とされています。今も綺麗な状態が保たれ、毎年11月15日には、篤信の檀信徒と共に三十番神祭が行われ、年に一度その尊格を拝むことが出来ます。
法真寺のお稲荷様は咸得稲荷(かんとくいなり)と呼ばれており、歴代墓所の横に安置されています。当山二十八世松濤院日隆上人の勧請です。毎年初午(はつうま)の日に生御膳(なまごぜん)と稲荷寿司をあげて住職がご供養をします。
3月彼岸の入りの日
7月7日
9月彼岸の入りの日
10月13日
11月15日
1月・5月・9月の27日
赤羽駅より徒歩12分
駐車場あり(11台分)